年間第28主日

マタイによる福音 22・1〜14
2005年10月 9日


「招かれる人は多いが、選ばれる人は少ない。」

ある王が王子のために今年を盛大に催しました。
王の家来たちを送り、招待客を呼びましたが、彼らは来ようとしませんでした。
一人は畑に行き、一人は商売に出かけ、また、別の人は家来を殺したりもしました。怒った王は人殺したちの住む町を焼き払い、町の大通りで見かけた人を片っ端から招待しました。今年は客でいっぱいになりました。
ところが客の中に礼服で来ていない人々がいて、彼らはすぐにその場からつまみ出されてしまいました。

今日、イエス様は「婚宴のたとえ」を通して、特権を受けていると自負する人々に警告しておられます。自分の既得権や快楽、安らぎに安住しようとする人々に警告されてます。他の人々より知識が多いから、財産が多いからと言って、より楽に暮らして自慢する人々に警告しておられるのです。そのようなことは神の国に入る資格とは関係ないことなのです。

特権知識と既得権をかかげなければ貧富の差や性別、年齢や学識などとは関係なく全ての人々が婚宴に出席できます。しかし、婚宴に出席できるからと言って何の準備も要らないということではありません。
福音では礼服をまとわなければならないと言っています。
礼服とは神の国に入るための行いのことであり、具体的には貧しい人々に哀れみと愛を施すことです。

涙を流す人々の嘆きに耳を傾け、彼らをあたたかく迎え入れ、小さい力となってあげた時、私たちがはじめて神様に選ばれる人となるということをイエス様は今日、私たちに伝えてくださっているのです。

アーメン

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