四旬節第3主日

ヨハネによる福音 2・13〜25
2006年3月19日


インドの聖者マハトマ・ガンジーの自叙伝を読むと、南アフリカでの学生時代に彼は聖書、特に山上の説教に深い関心を持つようになったと書いてあります。

「キリスト教の精神こそ長い間インドを苦しめてきたカースト制度に対する答えである」と確信した彼はキリスト者になることをまじめに考えたそうです。

ある日ミサにあずかってお説教を聞こうと教会に行った彼は、聖堂の入り口で止められてしまいました。門番は彼に、「ミサにあずかりたければ黒人のために別に設けられている教会に行くように」と丁寧に言いました。
彼は立ち去り、二度と教会へ出向きませんでした。
「私はイエスは愛するが、イエスの精神を実践しない教会は愛さない」

真のキリスト者の道とは何なのかを考えさせられるガンジーの名言です。今日私たちは真の神殿とは何かについて考えます。
真の神殿とは神の教えが守られ尊重される愛の共同体のことです。
私たちの日々の暮らしが、いつも神が私たちとともにとどまってくださる神殿となるように努めましょう。

アーメン

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