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 第四回 ミサの構造

「最後の晩餐」

「最後の晩餐」
Calvaire de TRONOEN (Bretagne)

 

 ミサの構造  感謝の祭儀(エウカリスチア)と呼ばれる。

ミサには二つの食卓がある。ことばの食卓(聖書)とパンとぶどう酒の食卓(聖体)である。

■ 開祭
入祭(introitus)
あいさつ(祭壇に表敬し、司式者が挨拶する)
回心のいのり
あわれみの讃歌(kyrie)…連願に由来するもので、回心の祈りの大事な部分。
栄光の讃歌(gloria)…讃歌であるため四旬節・待降節には省く。
集会祈願…司祭が唱え、「アーメン」(その通りです。そうなりますように。)によって全会衆の祈りとなる。
        「アーメン」という一言はミサの間とくに重要である。

■ことばの典礼(ことばの食卓=聖書)
第一朗読(聖書=神のことば)
答唱詩編(第一朗読に関連した詩編。聖書のことばで神のことばに答える。)
第二朗読
アレルヤ唱(福音を迎える歌。四旬節は詠唱。)
福音(ことばの典礼でもっとも大切な部分)
説教
信仰宣言(credo)
共同祈願

■感謝の典礼(パンとぶどう酒の食卓=聖体)
- 供え物の準備(奉納)…第一の意味での供え物はパンとぶどう酒である。
   奉納祈願
- 感謝の祈り(奉献文)…感謝と聖別
   叙唱(救いの歴史全体を思い起こし、感謝をささげる)
   感謝の讃歌(sanctus)
   聖変化…注意を引くために鈴を鳴らす習慣があった。
- 交わりの儀
   主の祈り(Pater noster)
   平和のあいさつ
   平和の讃歌(agnus Dei)
   聖体拝領(communion)…神さまとの一致を通して、互いも一致する。
   拝領祈願

■ 閉祭
派遣の祝福…“Ite, missa est.”(行け、終わった)ということばから「ミサ」という語が生まれた。