年間第4主日

マルコによる福音 1・21〜28
2006年1月29日


今日の福音で人々はイエスの教えに権威があることを告白します。今日の説教は「権威」という言葉について分かち合ってみたいと思います。権威にはまことの権威と悪い権威との二つがあります。悪い権威はまわりから与えられたものではなく、自らが奪い取ったものです。

悪い権威を持った人には誰も近づきません。人々は彼から遠ざかります。なぜならば彼は自分の悪い権威を奪い取るために、あらゆるあくどい手段を使ってくるからです。

彼の人生は他人のための奉仕や犠牲とは遠くかけ離れたものなのです。これに対し、まことの権威は自らが奪い取るものではなく、周りの人々から与えられまし。自分の言葉とにかく服従しろと声を張り上げたりはしません。人々はまことの権威を持った人に近寄ってきます。自分たちと共にいてくれるように哀願します。なぜならば彼の人生はすべてが他人のための奉仕と犠牲と愛で満たされているからです。

まことの権威を持った人は、どこに行っても人々の関心と愛を全身で受けることになるのです。
イエスはまことの権威を持った方です。彼は生涯を通じて人々のための人生を歩まれました。
利己的でおごりに満ちた律法学者やファリサイ派の人々とは全く違う方です。そして、人々はイエスにまことの権威を与えることになったのです。私たちはどんな権威を凝っていますか。

私たちは権威を周囲の人々から与えてもらいましたか。それとも自分で叫びながら奪い取りますか。私たちはまことの権威を持つことを願う人々です。イエスが私たちのこような願いをかなえてくださる事でしょう。

アーメン

back home next