【フランスの巡礼地B】
ラ・サレットの聖母 Sanctuaire de Notre Dame de La Salette
38970 LA SALETTE
Tél.: 04-76-30-00-11 Fax: 04-76-30-03-65
■出来事
1846年9月19日、一人の「美しい婦人」がコールCorps(イゼールIsère県)の二人の子どもたちに出現した。それはマキシマン・ジロー Maximin Giraud(11歳)とメラニー・カルヴァ Mélanie Calvat(14歳)で、彼らはラ・サレットと呼ばれる
標高1,800メートルのアルプスの牧場で牛の群の番をしていたのである。その婦人ははじめの中、坐って涙に暮れていたが、立ち上がるとフランス語とその地方の方言で、さめざめと泣きながら長い間彼らに語った。それから急な坂道を登って光の中に消えていった。そのかもし出す輝きは、彼女の胸の上にある十字架Crucifixから発するもので、十字架は金槌、釘抜き、鎖、バラに囲まれていた。(※金槌と釘抜きのついた十字架はキリストの受難の道具を象徴するこの地方に伝統的なもの。)
この出来事やその場にいた証人たち、メッセージの内容について厳密に調べたのち、1851年9月19日に、グルノーブルGrenobleのブルイヤールde Bruillard司教は、かの有名な教書の中で、「ラ・サレットの山上で二人の子どもたちに聖処女のご出現があったことは、そのこと自体が(福音書の)真理とすべて合致しており、信徒たちはご出現が疑う余地のない確かなものであると信じることができる。」という判断を下すことになる。
ドン・ボスコ、アルスの主任司祭聖ヴィアンネ、P・クローデルやF・モーリヤックなど、この地を訪れた聖人や作家は数多い。
■巡礼施設
1962年創立のラ・サレット巡礼者協会(Association des Pèlerins de La Salette)がグルノーブル教区の委託を受け、ボランティアの協力を得て、宿泊・食事・典礼など巡礼者の物心両面の世話にあたっている。標高1800mに位置する巡礼地は、11月を除いて通年解放され、5月〜10月は600床、12月〜4月は500床が利用可能。長期でもよい。問い合わせ・予約・ボランティア申し込みなど、いずれも上記の連絡先まで。
■アクセス
グルノーブル駅前から毎日巡礼地直行バス有。ただし便数は少ない。所用約2時間。
■活動
ご出現についてのスライド上映、ミサ聖祭、ゆるしの秘跡、ガイド付見学、博物館見学、福音の分かち合い、ロザリオ、聖体行列、ローソク行列など。十字架の道行き、登山も可。