年間第5主日

マタイによる福音 5・13〜16
2005年2月 6日


塩のしょっぱさを読む 一人の政治家がある村に視察に行きました。
ところが足を踏み外して川に落ち、溺れそうになりました。
ちょうど通りかかった三人の少年が彼を助けてくれました。
政治家はありがたさの余りに、少年たちにお礼に何でも聞いてやると約束しました。
一人目の少年は自転車が欲しいと言いました。
二人目の少年はオートバイが欲しいと言いました。
ところが三人目の少年はもたもたしながらこう言いました。
「僕は立派なお葬式をあげてくだされば結構です。」
驚いた政治家が尋ねました。
「えっ、お葬式だって?!」
少年の答えは傑作でした。
「なぜなら、助けた人が誰なのかをお父さんに知られたら、僕はたちまち殺されてしまうからです。」

これは評判の悪い政治家の事を皮肉った笑い話です。

今日の福音でイエス様はこのように言われました。
「あなたがたは地の塩である。」
塩はその身を溶かさなければ塩気がしません。 ある料理を食べても塩気がなければ、人々は二度とそれを食べようとはしないでしょう。私たちは世の塩です。
さっきの話で川で溺れそうになった政治家は世の塩の役割ができませんでした。周囲の人々からいい評判を受ける事ができなかったのです。
自ら身を溶かすことができ、自分を犠牲にしてこそ私たちは世の塩だといえます。塩の役割を果たす私たちを見て、世の人々は神様を賛美するようになるでしょう。

「わたしたちは世の塩です。アーメン」

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