年間第33主日

マタイによる福音 25・14〜30
2005年11月13日


今日イエスはタラントンのたとえを聞かせてくださいます。
今日のたとえは、怠け者の悪い僕に、その焦点が当てられています。
福音の中の怠け者の悪い僕とは、律法学者とファリサイ派の人々のことです。
彼らは一タラントンを預かって、主人にそのまま返そうと地の中に隠しておきました。これは、いかなる変化も、いかなる発展も、いかなる新たなることも、呪われたものだと考える律法学者とファリサイ派の人々の態度に同じです。

神はわたしたち一人ひとりに必要なタラントンをくださいました。タラントンとは能力のことです。
天の国のために用いなければならない能力を、ある人には五タラントン、またある人には二タラントン、そしてまたある人には一タラントンくださいました。
タラントンは多い少ないが重要なのではありません。
自分たちにいただいた能力をわたしたちは何のために使っていますか? 毎日新たものとして、自分の能力、自分のタラントンを発展させて、神のお仕事をお手伝いするのに必要なエネルギーに作り変えていかなければなりません。

わたしたちの信仰告白だけでは、神に対して充分ではありません。

自分の任務を忠実に遂行する人、
ランプに油を充分に持っている人、
婚姻の礼服を着ている人だけが、神の国に入る希望を抱くことができるのです。

わたしたちも一人ひとりが、神がくださった自分のタラントンを発展させることのできる、主人となることができるように努めましょう。

アーメン

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