受洗の思い出
高村 麻衣子
ジュヌヴィエーヴと言う新しい名を授かってから、2週間が過ぎた。
2月12日にマドレーヌ寺院で行われた洗礼志願式では、司教様が志願者一人一人の洗礼名 を呼んで下さった。この式を境に、私の心の中から不安やいらだちが嘘のように消え、復活祭までの一ヶ月間は、本当に平穏で澄んだ心で過ごすことができた。 聖霊のはたらきを身をもって感じ、いっそう信じるきっかけとなった、とても不思議な出来事だった。
そして復活前夜祭でのミサでは、たくさんの神父様やセンターの皆様が見守ってくださる中、いよいよ、チョウ神父様から洗礼と、続いて堅信の秘跡を授けていただいた。私たち三人だけが前に呼ばれ、初めてご聖体を拝領したときの感動は、生涯忘れられないと思う。
一週間後の日曜日には、サンセヴラン教会に、今年の受洗者が白い衣を身に付けてつどい、 受洗の喜びを新たにした。続いて、白い衣をまとったまま皆でぞろぞろ歩いて、ノートルダムー寺院まで移動した。このミサは、急遽教皇様へのミサとなったた め、シラク大統領はじめ政府関係者がつめかけ、緊迫した雰囲気だったが、荘厳で、とても美しいミサだった。
病気の人に尽くし、絶望する市民を勇気づけてパリを救った、勇敢で純潔なジュヌヴィエーヴ、私の小さな信仰を励まし、見守ってくださいますように・・・・・また、ひとりのキリスト者として、ただしく生きてゆけるよう導いてくださいますように・・・・・・
最後に、恵川シスターをはじめ、この日まで支えてくださったセンターの一人ひとりの皆様に心より感謝を申し上げます。
高村 麻衣子
※写真:2005年3月26日の復活徹夜祭の洗礼、パリ・ミッション会聖堂にて 後列はチョウ神父様 前列右から高村麻衣子さん、清水まさ子さん、湯沢佐智子さん