東北関東大震災チャリティー募金のお願い
カトリック仙台司教区司教 平賀 徹夫
2011年3月11日午後2時46分頃、国内観測史上最大マグニチュード9.0を記録した巨大地震が発生しました。この地震は、仙台教区の青森から福島までの教区全 体を最大震度7で揺り動かし、教区内沿岸部の教会がある殆どの街々を最大15メートルを超える大津波によって飲み込みました。連日の報道は、目を覆いたく なるような惨劇と救わなくてはならないいのちを映し出しています。失われた尊いいのちは残念ながら1万5千人を超え(3月17日現在)ています。
仙台教区では、青森、岩手、宮城、福島の教区民一丸となって、各県の復興をカトリック教会の力で支えようと動き始めます。教会の信徒の方々は基より、被害にあった方々への緊急支援、生活回復支援を行います。震災後5日目の3月16日には救援ボランティア活動を支援し、救援物資への対応などを行う「仙台教区サポートセンター」をカリタスジャパンと連携して、仙台司教区センター元寺小路教会に開設いたしました。 カリタスジャパンで呼びかけている募金はこの「仙台教区サポートセンター」の活動のために使われます。 そして、この度皆さまに呼びかける募金は、仙台教区内の教会及び、教会関係の諸施設の復興と被災した信徒及び、その家族の支援のために使われます。
復興へは長い時間を要するものと考えておりますが、神さまへの信頼と皆さま方からの暖かいご支援の基で復興への道のりを一歩ずつ進んで参りたいと考えております。 皆さまご協力をよろしくお願い申し上げます。
募金受付口座は次のとおりです。
郵便振替口座番号:02260-9-2305
加入者名:カトリック仙台司教区本部事務局
※通信欄には「東北関東大震災仙台教区支援」とお書き願います。
教皇ベネディクト十六世から東北地方太平洋沖地震被災者への見舞いのことば
日本カトリック司教協議会会長 池長 潤 司教様
教皇ベネディクト十六世は、日本の東北地方沿岸部を突然襲った大地震とそれに続く津波がもたらした惨事に深い悲しみを覚えつつ、今、困難な状態に置かれているすべての被災者のかたがたに寄り添うことを約束します。教皇は亡くなったかたがたのために祈り、悲しみのうちにあるそのご家族と友人の皆様を神が祝福し、力と慰めを与えてくださることを祈り求めます。教皇はまた、今回の 災害の犠牲者の救命、救助、支援にあたるすべてのかたがたに祈りをもって連帯することを表明します。
バチカンにて、2011年3月11日 教皇庁国務省長官 タルチジオ・ベルトーネ