ソレムの大修道院　～祈りと神への讃歌の場所　

小史

もと小修道院だった頃から、ソレムの修道士たちはベネディクト会に属し、聖ベネディクトの会則を守って生活している。世俗から離れ、彼らはキリストに 従って、貞潔・従順・清貧の中で生きようと努めている。孤独と沈黙が生活の大部分であるが、彼らは共同体の中で暮らしている。彼らの一日は時課の典礼でリ ズムがあり、あとの時間は個々に祈りながらそれぞれ自分の務めを果たしている。大修道院を維持するのに必要な仕事以外に、各々の修道院はまた固有の活動を 行っている。

一世紀この方、ソレムの修道院は祈りの中に豊かな精神性を感受させるよう、特にグレゴリオ聖歌の研究に専念してきた。数多くの著作やレコードがそれを 全世界に普及させるのに役立っている。修道院のその他の出版物は、特に修道院の伝統や教皇たちの教えに関するもので、これらの出版事業は、修道院生活と両 立する使徒職をなすものである。

召命を受けて隠遁生活の中に神を求める修道士たちは、別の能力を必要とする司牧職務には向けられてはいない。彼らは同胞たちに無関心であるどころか、主なる神の前で、すべての人たち、とりわけ典礼の祈りに参加する人々の苦悩を担っているのである。　

（ソレム修道院のしおり抄訳）

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